瀬戸内海に面する四国の東の端に東かがわ市はあります。
日本有数の手袋の生産地であり、19世紀後半からこの地で手袋の生産が始まったとされています。
その東かがわの地で手袋に係わる人々の頭・体の中に育まれた技術・知識・経験を集合させ、
現代の機能的な素材を組み合わせることで、信頼出来る手袋を設計・生産している
ファクトリーブランドのような存在です。
01 機能的であることと、美しくあることは矛盾しない
手は道具の原型とも言われるように「道具器官」としての役割をもっているとされています。「道具」である手の機能を妨げることなく、その機能を十分に発揮出来るグローブを設計する時、そのものは美しい造作にたどり着きます。
02 まずは、使い手の実情
分業による大量生産のモノ創りが当たり前の今般「使い手の実情」を、生産者はときに失念しがちです。幸いにも私たちは使い手の近くに「営み」と「暮らし」があります。作る前に大切にしているのは「まずは使い手の実情を知る」ことです。
03 維持するために変えていく、変えるために持ち続けること
ダーウィンの名言「生き残るのは変化出来るものである」は、モノ創りにも当てはまると私たちは考えています。使い手にとって良いものは継続しつつ、使い手を思えばこそ作り手は変化に怯んではいけない。この矛盾を抱えつつ私たちはモノ創りをしています。
四国・香川・東かがわ市から発信するプロジェクトとして、四国八十八箇所巡りから「88 Hachi-Hachi」と名付けました。モノ創りは、様々な試練に耐えながらも終わりなく続く、八十八箇所巡りに通じるものがあると感じています。